【第30話】 林檎小娘◆vCMeD/yt1 様

『小人』

 

私が夜、歯を磨こうと洗面所へ向かったときのこと。

その日は丁度月明かりも出ていて、電気を点けるほど暗くはなかったので電気をつけずに歯ブラシを戸棚から取り出そうと扉を開けたところ・・・。

おじさん小人が石鹸の上に座っていた。

目が合って、思わず「うわっ」と声を出すと、おじさん小人はペコリとお辞儀をしてどこかへ消えていってしまいました。

彼が何をしていたのか、どうしてそこにいたのか、考えてみてもわからないままです。。。


【了】